落穂拾い  [PDF]  
 左:ジャン・フランソワ・ミレー「落穂拾い」 
 右:Julius Schnorr von Carolsfeld
      Ruth im Feld des Boaz
 ともに出典 Wikipedia 
 ミレーの「落穂拾い」は有名ですが、画は近代
 フランスの田舎の風景です。

 「ルツ記」は聖書の中で10ページばかりの短
い物語です。未亡人のルツが落穂拾いをし、そ
れが縁で畑の持ち主のボアズと結婚するのです。
後にその孫からダビデが生まれています。

 ルツは死海の東に住むモアブの女性で、ユダ
ヤ人ナオミの息子と結婚しユダヤの神を信仰し
ます。ナオミの夫もルツの夫も亡くなり、二人
とも未亡人となったあと、姑のナオミについて
ユダにやってきたのです。

 この物語にはたくさんの律法の話が出てきま
すが、多くが土地と家系を存続させる法なので
す。それを理解して読むことが必要です。

(1) ルツのような未亡人は実家に帰るのでなけ
 れば夫の兄弟と再婚するように決まっていま

 した。しかし兄弟はいません。姑ナオミは
 「私は年をとっています。もし再婚して子供
 を生んだとしても、その子が成長するまであ
 なた(ルツ)は待ちますか」と言っています。
 (何を言っているか、意味がわかりますか?) 
(2) 「収穫時には貧しい者のために麦穂の一部
 を畑に残しておかねばならない」
 (この意味はわかりやすいですね)
(3) 土地は神のもの。もし土地を売るときは い親戚がそれを買い取ってその家業を継続さ
 せねばならない。もしその家に未亡人がいれ
 ば彼女を妻として迎えねばならない。
 (これが親戚の義務とされています)
 ボアズはこの決まりにしたがってルツを妻とし、
 彼女の亡き夫の土地を買取ります。実際には
 義母のナオミから土地・財産を買取り彼女の
 家にともに住むようになります。