ぶどう酒  

 ミサではパンとぶどう酒がささげられます。

 砂漠の遊牧の民は、水がないとその代わりに
ぶどうなどの果実を採取してその水分でのどを
うるおしました。つまりジュースです。それを
入れておいたのが羊の革袋で、ラクダの背にの
せて移動しているうちに果汁が発酵してぶどう
酒となりました。これを飲用にしたのです。
 ですから砂漠の民にすればぶどう酒はお酒で
はなく「渇きをいやす命の飲み物」なのです。
言い換えると、パンとぶどう酒、それは命をつ
なぐ「食物」と「飲み物」なのです。

 キリストはご自身を命の源である、と言われ
パンをその身体、ぶどう酒を血と表現されてい
ます。それは命をつなぐ(霊的な)「食物」 と
「飲み物」ということです。

 なお、ぶどうが発酵すると二酸化炭素が発生
し革袋は膨れ上がります。圧力が強いと古い革
袋では破れてしまいます。
『新しいぶどう酒は新しい革袋に』という言葉
はこのことを指しています。

 西洋の映画にはよくぶどう酒が出てきます。
それはミサの中のぶどう酒、そしてキリストの
ことを暗示しています。



 映画「汚れなき悪戯」の中ではキリストがパ
ンを割きマルセリーノの額にぶどう酒で
印をつけるシーンがあります。
カトリックのミサのことを知っている人には感
動をおぼえる場面です。