ホスティア(ミサのパン)

 イーストが入っていない(種なし)パンがミサ
の中で使われます。(ホスティアとよばれます)
キリストがこの儀式を行ったのが過越の祭のとき
で、その日には昔からの習慣で種なしパンが食さ
れていました。(参照:出エジプト記)

 ミサ中の「聖変化」の儀式でパンがキリストの
体(聖体)に変わります。司祭が「これは私(キリ
スト)の体である」と言って、鈴の音が鳴ってホス
ティアを高く捧げるのがその儀式です。

 その儀式前のパンはただのパンですから初聖体
前の未信者でも食べることができますが、後のパ
ンはキリストの体ですから、信者にのみ与えられ
余ると聖櫃(せいひつ)に大切に保存されます。

 このホスティアがどこでどんなふうに作られて

いるのかご存知でしょうか。どこかの修道院で作
られている、という話を聞いたことがあるかもし
れません。
 フランスのカルメル会の修道院のホームページ
でその製造しているところがスライドで公開され
ています。ご覧ください。

 作り方は、まず純粋な小麦粉と水で造ったもの
を薄く焼き、そのあと型を押して丸く切り出すの
ですが、乾いたままですと刃型を入れると割れて
しまうので、適当な湿りを与えてあげなければな
らず、これが結構難しいようです。

 聖体は小麦粉だけでできていますから、いただ
くときは歯でかまず、しばらく舌の上にのせてい
ます。すると舌の上で自然にとけてきますので、
それを飲み込みます。

 左 : 小麦粉と水を混ぜて
 中 : 薄く焼きます。
 右 : そして機械で打ち抜きます。